スマイルはサーフェスクランクなのかダーターなのかよくわからないルアーです。
しかし、この写真のルアーを根っこにしているのは間違いありません。
このルアーはおしリップとして形を変えて私のデビュー作となります。
今にして思えば、このルアーが何とも不思議なバスを釣らせてくれたのが流山ルアーズのスタート地点であったかもしれません。
おしリップもそうなんですが、ただ巻きではぎこちなく泳いでくるだけなのですが、1点で首振りさせているとなかなか前に出てきません。
右のリップで前に出ようとしながら左のリップが邪魔をするんですね。
カバーも何もないところでクリンクリン首振りさせながら、なかなか面白いルアーができたな、と思っていたら
濁りの中からスーッとバスが現れてルアーをパクッとくわえて潜っていったのを今でも鮮明に覚えています。
話をスマイルに戻しましょう。
スマイルはおしリップの欠点であるただ巻きした時のぎこちなさと、コンクリートなどにぶつけてリップが曲がるのを解決するべく考えられました。
しかし、リップをつけないで下顎だけでウォブリングさせるのは予想以上に難しく、ルアーの太さや丸みを調整してイメージに近づけていきました。
小さいブレードやペラをつけてみたりしましたが、何もついていない状態の動きが一番良かったので製品版のように落ち着きました。
早く巻いて回収すると20センチぐらい潜ってしまうのですが、テスト中に回収していてズシッと重くなって40アップが釣れたこともありました。