ヒサゴ開発秘話

うなチョッパーに代わる新しいシングルスイッシャーを作りたいという気持ちは、かなり以前からありました。

できればノーウエイトで、ごくごくベーシックなもの。

とりあえず軽く流しながら、魚の居場所を探るのにちょうど使いやすいのが、シングルスイッシャーだと思います。

ペンシルベイトだと、水の色によっては気づかれないかもしれない。

ポッパーでは遅くてスピーディーに見て回れない。

ノイジーやライブリーだと巻き抵抗が強くてかったるい。

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春先からテストし始めた頃は、製品版とは全く違う形状をしていました。

ノーウエイトでこの形だと、首振りしませんでした。

でもショートジャークがよく効くらしく、これには歯形がたくさん残っています。

ショートジャークでいい動きをするシングルスイッシャーも今後の課題にしなければいけませんね。この記事を書くまで見過ごしていました!

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季節が少し進んだ頃、いくつか具体的なコンセプトがまとまったので形にしたのがこれです。

小刻みな首振りと強めの首振りの両方をこなせるように浮き角度は水平とし、そのためにお尻に浮力をもたせました。

また、多少の波風でも首振りできるように頭を丸くしました。

これまでルアーの大きさと比べて軽く作ることに気を遣ってきましたが、

さらに一歩踏み込んだノーウエイトは一味違うな、と実感しております。

とにかく着水音が静かです。

これまで実績がなかった場所で釣れるようになりました。

それと、意外に思うほど浅い場所でも釣れるようになりましたね。

きわめつけは台風明けのオーバーフローした釣り場で、冠水したどシャローで釣れた40アップですね。

こんなところにこんな魚が潜んでいたのかとびっくりしました。

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